ホステルに着くと、しまった・・と思う
スタッフは確かにフレンドリー
フロントのお兄さんは本当に親切だ
だが
その横にあるコモンルームは
煙が立ち込めていた
室内にはビリヤード台があり
ヒッピー風の若者がたむろしている
空港からダウンタウンに着き
宿情報を仕入れたくて
地図上にあるビジターセンターを探した
のちに地下にあることがわかるのだけど
この時は見つけられず
1軒、1軒当たるのも面倒になり
電話で探すことにした
1軒目に聞くと
今日はシングルに空きはないが、明日はある
ベッドはあるかと聞くと
ひとつ空いているという
シングルもなくベッドがひとつだけ
疲れていたので
この情報に少し焦ってしまい
決めてしまったのだ
うーん、まぁ、しかたない
コモンルームを過ぎて
奥の奥にある部屋に入ると
室内はきれいな6人部屋で少しほっとした
今日はここで寝るとして
やっぱり個室がいい
明日になればシングルが取れるかもしれないが
一泊$36と言われた
夕方の6時近くだが
夕食の買い物ついでに
シングルを探すことにした
サンフランシスコは起伏が激しく
坂道が多い
ひと歩きで汗が噴き出る
歩いていると右手にチャイナタウン
マンハッタンはだだっ広いが
ここは坂道のアップダウンに店が密集していて
そこには観光客でいっぱい
すごい迫力
1軒目のホステルには個室がなく
ユニオンスクエアへ向かう
まぁ、たんなる公園だ
高い木があるわけでもなく
ベンチにはホームレス
だが、ここがダウンタウンの中心
再び通りに入っていくと
オペラ座の怪人の看板
ミュージカルの血が騒ぐ
ユースホステルは
個室はあるが$40とのこと
うーん、高いなぁ・・と思っていると
ロスの宿で会った二人組 に再会!
ここに滞在しているのだという
お互いびっくりしつつ
その後の旅の様子をちょこちょこ話す
明日はここで会った日本人と
ヨセミテに行くのだそうだ
それにしても、なんと再会の多い・・
アメリカは狭いのか
行き当たりばったりで聞き歩くが
みんな$40で高い
小ぎれいで土産屋もあり、
マリオットなんかのホテルもあるので
エリア的に高いのかも
少し離れるが
『地球の歩き方』に載っていたホテルに
行ってみることにした
フロントで値段を聞くと$26
鍵を借りて部屋を見せてもらう
セミダブルのベッドに部屋も広く、清潔
よし
フロントに戻ると
日本人がチェックインしていた
彼も$26と言われているが
『地球の歩き方』には$20と書いてあると言っている
(そうだっけ)
すると$23になるではないか!
$23?
わたしが横から聞くと、フロント青年が
君も日本人なのか?!と苦笑い
Yeah!
ホントに?と、いたずらっぽく言う
I’m Japane~se!
OK、$23でいいよ
やった!
明日からの予約する
ロビーも落ち着いた感じでいいな
途中、メキシカンのファストフードで
ナチョスを買って夕日の道を歩いて帰る
ホステルに戻り
煙たいコモンルームで食べようと思ったが
より一層、場末のクラブ化して席もない
部屋に戻って食べることにする
サンフランシスコは8時近くだが
ニューヨークは11時だ
疲れているはずだ・・と思いながら食べていると
人が入ってきた
男の人だ
は?
ここは・・?!
彼は、Hi!と言って
置いてあった荷物をとると出て行った
そうか、ここは
ナチョスを食べながら
そうか、ここはMIXだったのか
と、つぶやく
やっぱりもうドミは、イヤだ
ベッドに毛布がないのでフロントに借りに行く
さっきの優しいお兄ちゃんがいたので
わたしの部屋って(他は)みんな男性なの?
と聞いてみた
そうだね、うちはMIXだからね
どうりで部屋にシュラフが多いわけだ
まぁもし気になるなら
明日なら部屋を変えられるよ
なんだか疲れが
どっとでた
今日は、もう
話のネタでここでいい・・・
こころでつぶやく
シャワーを浴びてとっとと寝る
やはり早くに目が覚めて
無料の朝食がはじまるのを待たずに出る
人がまばらな、7時前
てくてくと坂を下りていく
ゴミが散らかるMarket Ave を行き
AIDA HOTELに到着
フロントは人が変わっていて
中華系のおばさんと中近東あたりのおじさん
おばさんは小柄でニコニコとしてかわいらしく
おじさんはわたしが日本人とわかると
日本語を連発する
このホテルは朝食に
ドーナツとコーヒーのサービスがある
フロント横のスペースに
ドーナツが20個くらい詰まった箱が
2つ、3つ、そして
コーヒーサーバーが置いてある
わたしが利用できるのは明日からと思っていたが
二人とも食べろ食べろと言う
コーヒー、ドーナツ、キーをもらって
7階の部屋に上がった
部屋に入ると
朝日が入って、とっても明るい
ドーナツをパクパク食べてしまう
あぁ、サンフランシスコ
すべてはここから
と、いうことにしよう
5月〇日
記録なし
予算に余裕があり最後の滞在地のため
記録が不要になったと思われる
from 2023
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こちらは、1997年の旅のお話です
場所や配置、状況などなど
現在とはおお~きく異なりますので
ご了承ください
当時の雰囲気をお楽しみください!
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