「なぜわたしに声を?」

錆び猫, 120×165, パステル


波の上さんのライブカメラで様子を見ていたのだけど
三が日はもりもりの参拝客

週が明けた月曜日、まだ賑わっているものの
列も短くなりそれほど待つこともなさそう!
今年の初もうでは、1月6日となりました

波の上さん周辺は碁盤の目なので
通るたびあっちこっちルートを変えて歩く

それにしても
この辺りは混とんとしている

海側から見ると
断崖の上にじゃじゃん!と朱色の本殿が建ち
その裏手には白浜のビーチ

陸側は住宅街であり、昔、遊廓があった名残りで
風俗街でもある

びらびらカーテンのホテルや無料案内所があちこちにあり
お兄さんが店の前のパイプ椅子に座り、スマホをいじる

遊廓と神社はまぁまぁ関係があるにせよ
ここから五分かからず神社と海があるとは思えない

ワタクシゴトではございますが、
この先に図書館があるので割と頻繁に歩くエリア

以前、お兄さんに
キャッチされそうになったことがある

ショートヘアのせいか
男性に間違われることがあるので
この時もそうだろうな、と思いつつ

二度目があり

三度目の時に

真実を確かめたい気持ちが勝り
思い切ってお兄さんに
「なぜわたしに声を?」と、
聞いたことがある

そこでようやく自分が声をかけたのは
女だと気づいたお兄さん

やっぱりそうかの納得と
気まずいお兄さんの顔で
わたしまで混とんとしてくる

昼間のせいか閑散としている細い道を
てきとうに曲がりながら進んでいくと
建物前に止められたバイクが目に入った

次にバイクのそばに座る猫が目に入った

濃茶と黒の見事な錆び猫だった

姿勢がやや斜に構えた格好なのと
鼻筋をとおる真っ黒な斑点のせいで
とっつきにくく見えるけど

いやいやいやいや
見れば見るほど、エレガント

わたしが近寄ったところで微動だにせず
拒むわけでもなく、ただそこにいる

写真、撮ってもいいですか?と
声をかけて撮らせてもらう

「なぜわたしに声を?」

何現象だかわからないけど
その言葉を思い出した

錆び猫さん、言いました?
違いますよね・・

無事、参拝を済ませ
引いたおみくじは大吉

今年も描いていきたいと思います
より、ひとつずつ

それから一日、浮かんでは消える、錆び猫像
これは描きなさいのシグナル

パステルを手に馴染ませたくて
昨年、3か月ほどほぼ毎日
10分と決めて描いていた

この絵ではじめて
パステルが使えるようになってきたかな、と思った




◎ブログを引越しました
 シン・ブログは、note に引っ越します!
  ➡ つれづれスケッチ
   URL: https://note.com/tureduresketch

 これまで書いてきたものは
コチラで1/31までご覧いただけます^^

絵を描いて写真を撮り、文章にして、まわりのモノ・コトを描き留めます。