わたしはビリでした

公園の時間Ⅰ, 160×230, 水彩紙, 水彩絵具、ペン（那覇展出品）

きゅっと冷える日もあるけど
ふわっと暖かい（暑い）日もあり

ずいぶん過ごしやすい
季節になりました沖縄

そしてここ一週間
NAHAマラソンに染まった南部路

大会前に行ったBARに
パスタは明日で！と、
参加しに来ている県外の方がいたり

ホテルが多い通りを歩けば
どう見てもランナーな方が
そこかしこに

大会翌日
最寄りのコンビニに行き
いつものように新聞を手にレジへ

小豆サイズのランナーでぎっしりの写真が
なんだか抽象画みたいに
一面にドン！と載っている

レジの女性がその写真を指差しながら
何名くらい、走ったのかね
というので

報道受け売りの
18,000名くらいらしいですよ
と答えた

みんな完走できたのかね

ん？
（ナゼわたしにその質問）
完走率、70％くらいらしいですね

そんなに！すごいね～
70代の人が完走したって！

いや～、すごいですね～
勝てないよね～

どれくらいで走ったの？

ん？

わ、わたし？！

走ってない！走ってない！
むりむりむりむり
笑

あ、そうなの！
笑

店を出て
何がなんだかで可笑しくて

なんとなく見下ろすと
着ている服がトレーナーで

・・髪の短くて？

なんちゃってランナーか！

わたしは作業しながら
自宅のテレビで、ちばりよー！

規模や知名度で
ローカル大会とは言えなくなってきた
NAHAマラソンですが
沿道の応援や
なによりランナーのみなさんが
とっても楽しそう！

見てるだけでほっこりします

マラソンで思い出すのが
小学校３年生のわたし

学校のマラソン大会で
コース外周を終えて
ようやく学校のグラウンドに帰ってくると

道の両脇に
応援に来ている保護者達が
わたしに向かって
一生懸命
手をたたいて応援してくれている

がんばれ！がんばれ！

ほれ！もう少し！

わたしはビリでした

恥ずかしさはほんの一瞬あったけれど
その光景が目に入った途端
涙が出てきてしまって

きっと周りには
しんどい！とか
ビリでハズカシイ！とか
そういうことで泣いているんだろうと
思われたかもしれないけど
そうではなく

ビリっけつのわたしに
応援してくれることに感動してしまい

うわーん！で
いっぱいだった

ちょっとコロンとした女の子が
涙こぼして目元ごしごしで走るもんだから
応援もヒートアップ！

はいはい！がんばれ！

もうちょっと！
もうちょっとだよ！

やっとゴールすると

えらかったよ！
よくがんばった！

それを聞いて、それでまた

うぇっ、うぇーんっ！

27歳の時に走った北海道マラソン

ハーフね

沿道の応援にそれを思い出して

わたしに、す、すみません！
ってか、ありがたい！

やっぱりうるっとして・・

このように

マラソンは
応援されると泣けてくるので
わたしは応援することにしました
（走らなくなっただけ）

さて、思い出話してる場合じゃありません
那覇展は２週間後！

下見を終えて、ようやく楽しい
展示妄想段階に入りました

近くまでお越しの際は
ぜひ、お立ち寄りくださいね！

どうぞお楽しみに！

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「いつもの風景がいちばんきれいで美しい」
那覇展