こんな夢を見た
わたしはパリにいる
自分の部屋にいる
窓があり街並みが見える
どうやら一年、滞在して
もう帰国する、という
タイミングらしい
両親が
見た目がちょっと違う気がする両親が
明日だね、と
わたしに声をかける
彼らもわたしより少し遅れてパリに入り
一年過す半ばのようだ
わたしは友人に会う
彼女もここに滞在していて
一年経つと帰国するようだ
これまでの話なのか
どうでもいい話なのか
とくに浮かれてもいないし
淡々と
彼女と話すときはいつもこんな感じ
さらりと別れる
部屋に戻ってわたしは
この滞在はどうだったろうかと考えている
とても充実した感じはするので
帰国については少し残念な気持ちでいる
だけど
それも一過性とわかっていて
帰国後は
また生活が始まるのもわかっている
また毎日を重ねるのもわかってる
そうした日常生活の中でいつか
この滞在を懐かしむことがあるだろうか
どうだろう
窓から街が見たところで
目が覚めた
ほんとうに
リアルな夢が多すぎる今日この頃です
起きた後に
絵に描けるほど覚えている夢
それは始まると、およそ1、2週間の間
立て続けに何度も
最近も
カピバラみたいなラクダをなでてみたり
案山子を掲げるお祭り見たり
わたしはいったい
どこへ向かっているのでしょうか
知らんわ、って感じですね
その流れで今日の夢
昨日聞いたある対談がスパイスだったらしく
沢木耕太郎著『深夜特急』はご存じでしょうか
70年代、26歳の著者が体験した
香港からロンドンへ向かうユーラシア横断の旅
1985年に刊行されてから
6冊の文庫本はバックパッカーのバイブル
ヨーロッパの旅から帰った後に存在を知って
まるで旧知の先輩の話を聞くように
香港でのサイコロ賭博
絶対バスで移動したくないパキスタン
ヨーロッパに入るとわたしも歩いた風景が
それはもう、むさぼるように読みました
著者がインドで病気にかかり
「インドの病気はインドの薬でなければ治らない」と
泊まったホテルの支配人が薬をくれ
回復してゆくくだりはよく覚えていて
アメリカの旅でお腹を壊した時は
現地の薬を服用したり
(治りました、思った以上に早く)
影響を受けた『深夜特急』ですが
この本を朗読する番組がラジオで流れています
朗読は俳優の斎藤工で彼もまた
この本を片手に旅に出たひとりなのでした
その体験も重なるのか彼の声の温度、調子が
みょうにしっくりしていて、いい
半年かけてすべてを朗読するこの番組
現在はようやくパキスタンに入ったところ
さらに
著者と俳優が対談したポットキャストをみつけ
それを昨日聞いたのでした
著者をゲストに、ということだったけれど
ノンフィクション作家が質問攻めで
俳優・斎藤工を浮き彫りにし
旅をすること、感じることを掘り下げる
著者の作品はこれまでにいくつか読んでいて
長く深い取材の基にうまれているのは知っていたけど
そのねほりはほりっぷりがものすごく!
俳優のタジタジ具合が
可笑しくもアリ、同情もアリ
俳優はぐいぐい押されながらも
創作意欲、原動力はなにかと尋ねる
著者は日常を過ごす中の
ある偶然について話していた
夢の中のわたしは
日常とある偶然(パリ滞在)の
ちょうど分岐点に立って
真面目に、だけど、ぼんやり考えている
どう考えているか、というよりは
ちょっと立ち止まっている
という印象
夢なんですけど
カピバラみたいなラクダもかわいかったけど
そろそろ
寝たら、朝っ!
・・みたいな熟睡したいです
ご興味あれば
「深夜特急」公式サイト