しょうがラテのすぐ下に


ふわぁ~
10本の指も
丹田もあったまるぅぅぅ


思った以上の収穫にハートふわふわ
さぁさ、ほとぼり覚ましに
気になっていたカフェへ向かいます

思った通りの居心地の良い空間で
狙いのしょうがラテをいただくつもりで
メニューを開く

そぉしたらですよ!

この冬ずっと求め、なのに
なかなか巡り合えなかった、アナタ
しょうがラテのすぐ下に、その名が

ホットワイン

気づいたら頼んでいました

丹田、あったまる・・




センサーがキケンを察知する前に違う風を入れに
沖縄県立美術館

目当てはなかったのですが
気になったものを観ようと思ったところ
美術館コレクション展をやっていて

そういえばいつも特別展のみで
館の所蔵作品をじっくり見たことがないのでした

ではでは

展示は館のコレクションギャラリー1~3を使い
特別展の「具志堅 聖児 日本画展」から始まり
そのまま「沖縄美術の流れ」を巡る順路

沖縄美術、かろうじて
ニシムイと呼ばれる画家集団の存在を知っていた程度で
具志堅聖児含め、そのひとりひとりの画家とは
ほぼ「はじめまして」だったのですが
力を感じる作品群に
「なんとこれは、お初にお目にかかります」
となりました


展覧会チラシによると、具志堅聖児は
ゴーギャンの影響を受けている、ですと!
1908年に生まれ、上京し
沖縄をテーマに描き続けた日本画家とのこと

登場するのは日常を過ごす女性たち
針仕事や水辺で髪をとかしたりして
くつろいでいます

筆跡や陰影を感じない平坦な色面で
色調は淡いのに、地に足がついた
堂々としたたたずまいを感じます

ゴーギャン、急に出てきたゴーギャン
平坦な色面にエッセンスを感じますが
そこに在る女性たちの捉え方
いえ、向き合い方と言った方がよいか
ゴーギャン・エッッセンス、感じました


「沖縄美術の流れ」では
戦前、戦後復興、・・といった
時代の流れで章組されていて
その中心となったニシムイのメンバーや
各時代に生きた画家の作品が展示されていました


ハートを持っていかれた作品その1
具志堅以徳の『島の春(大根畑)』

タイトルの大根畑を感じさせないほど
白、薄紫、淡い青、ピンク
大きめの筆を手早く走らせて
花という花が咲き乱れ、風で飛ばされ舞っている
モネせんせいもふんわり浮かぶような
パステル調だけど勢いがある、島の春でした


安谷屋正義は視界に入ったとたんに
フォーリン・ラブ
もう、タッチが好みすぎました

ペインティングナイフという道具がありまして
左官が使うコテのような
絵具をすくってそのまま画面に押し付け
ぺたーっと
まさに壁を塗るような平たい表現ができます

筆とは違った質感でリアルさを生む
そんな表現が個人的にツボでして

この流れで
佐伯祐三やユトリロが好きなのですが
これをつまみに3時間くらい飲めるので
割愛しまして話を戻します


安谷屋正義の作品は
筆も感じますけど、圧倒的にナイフ
壁のような平面が少しずつ重なる背景に
垂直に、水平に引かれた線

ぱっと見、抽象画にも見えそうですが
(見てもいいです)
よく見るとそこに人が立ち、塔がある


あ、
この時の展示は「復興」という作品なのですが
あまりにも興味が出て
いろんな作品をネットでみるうちに
そんな全体的な感想となった次第

安谷屋正義で
再び特別展をやってくれないでしょうか
(2011年に記録アリ)



展示を振り返りながら
ワインをちびちび


どんな時代にも
芸術を絶やさず育てることに懸命だった人がいて
新しいものを取り入れて生み出そうとする人がいて
それもこれも
この土地だからこそ感じるものが根底にあって
試行錯誤しながら表現しようとする人は
絶えない


めぐりめぐって
すっかり丹田、ぽかぽかです




絵を描いて写真を撮り、文章にして、まわりのモノ・コトを描き留めます。