愛憎のサブウェイ

1997年 アメリカを渡る旅  ニューオーリンズ→メンフィス



夕方に”さよならニューオーリンズ”ってことで
カフェ・デュ・モンドに行って
ベニエとコーヒーを食す

夕焼けの中
帰宅ラッシュの人々の間を縫うように
グレイハウンドへ向かう

荷物のせいもあるが、汗がすごい
この暑さともお別れ

TVでみた天気予報では
メンフィスは10℃くらい低いようだし
シカゴはもっと、らしい


さて、この旅で一番ハードなシカゴ行き
まず、夜行でニューオーリンズからメンフィスへ
その日に夜行でシカゴへ向かう

シカゴはホテルにしよう



それにしても昼間はびっくりした

パンフレットなどを日本に送ろうとして
封筒を買い
ジャクソンスクエアにでたところで

ねぇ!!

声を掛けられて顔をみると
二年まえのヨーロッパ旅行でパリに滞在した時
2週間だけ通っていたフランス語学校で一緒だった
リサちゃん(日本人)だった

お互いすごくびっくりして

びっくりー!なんで?えーーー!?

としか言えず
ひたすらびっくりしていた

そこへ妹のレイちゃんもやってきて、再会
再び、えーーーー!?の連発

リサちゃんはその後ボストンで
インターネットの会社に就職したらしい
髪も伸びて大人っぽくなっていた

家族旅行でニューオーリンズに来たとのこと

リサちゃんと再会して
ボストンへ行くのもいいなぁと思い始める
その場合
ワシントンD.C.はあきらめなくてはならない

それでもこの旅も半分、過ぎた

まだ半分、もう半分



それから、結局ストリートカーにも乗らず
ムーンウォークでSAXの人ところで
曲を聴いていた

風が気持ちよく日陰に入れば
とっても気持ちよい

泥色の川も反射して青く見える

アメリカはどうにも
太った人が多いようだ

お腹はパンパンに張っているし
ポンとボールのように突き出ていて
HIPの位置の高いこと
足は細く長い
手足のぜい肉はすべて
お腹とお尻に結集しているようだ

女性も例外ではない

きっと
スーパーモデルは
スーパーモデルだけなんだ


ファストフードで
ダイエットコークを頼んで笑われた
あなたが?!という感じで
わたしなんて風が吹けば
ふっ飛びそうに見えるだろうか



気分の上でも何があってもどうにでもなると
思えるようになり
楽である

カフェなんかの店もよく入るようになったし
会話はもちろんできないが
少しはマシになっただろうか


と、いうことで
夜行バスの出発を待ちながらコレを書いている
あと1時間もある

隣に座っているきれいな女の子
おっと、彼女も時間があるようで
サブウェイでサンドイッチを買ってきたぞ
わたしも少し空腹だが
ここで現金を使うと
ちょっと苦しくなるのでがまんだ


食べたいときにサブウェイなし
食べられないときにサブウェイあり
愛憎のサブウェイ

さぁ、並ぼうかな





ここはエルビスの里、メンフィス・・

なんだかすごいことになっていた

昨日の夜メンフィス行きのバスを待っていたら
同じラインに並んでいるアメリカ青年と
話すことになって
なったはいいが
座席選びで横に座りなよ、てなことで
ガラガラだったし窓側で眠りたかったが
一応、隣に座る

はじめこそ英単語を
ジャパニーズでは何と言うか?的な
やり取りをしていたが
もう本当に彼の英語が切れ目がなくて
さっぱりわからず
わたしはかなり苦戦していた

そのうち
なんだか
妙な方向に

意味合いがつかみきれないわたしは
理解するまでいちいち時間がかかって
それでも彼は懇切丁寧(学習塾か)に
わたしが理解するまで教えてくれる

彼はわたしと一緒に旅をしたい、と
言っていたのだった

なぜそんな展開になっていたのか
混乱しながら
なんとか穏便に断りたい
ひとりで旅をしたいというと
なぜひとりがいいのかの、ような
押し問答になり

結局、旅する時はひとりだからとかなんとか
歯切れの悪い感じになってしまい
あぁ、情けない

なんとか、うまく、さりげなく・・は
ムリか

バスは6時過ぎにメンフィスについて
彼は家のある
アーカンソーに向かうバスに乗り継いだ

こことシカゴのバスディーポは危険だから
気をつけろと言ってくれ
一言、二言ありがたい言葉をちょうだいし
把握をして、別れたのだった



ここはエルビスの里、メンフィス・・

今は7時を過ぎ
街の人たちがでてきたようだ

インフォメーションが開くのが9時とのことで
ディーポで本を読んで待つ


5月〇日
チップ $3
郵便 $10.80
封筒 $1.13
お菓子 $1.09
ピン $2.13
ベニエ $3
くだもの $3
合計 $24.15

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こちらは、1997年の旅のお話です
場所や配置、状況などなど
現在とはおお~きく異なりますので
ご了承ください
当時の雰囲気をお楽しみください!
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絵を描いて写真を撮り、文章にして、まわりのモノ・コトを描き留めます。