寄せては返す、ファン・ゴッホ

赤がかわいくて。2019年来日Van Gohg『麦畑とポピー』に寄せて



2020年、日本にやってきた
『ロンドン・ナショナルギャラリー展』
そして、そのちょっと前にやってきた
新型コロナウィルス展(じゃない)。

会期中、コロナの様子を見ながら
いつ行くか、いつ行けるかと
そわそわしながら・・・
断念した、ナショナルギャラリー展。
この展覧会の目玉がまた
ゴッホの『ひまわり』だったもんですから。

えぇ、行きましたとも、1995年に。
でもですよ、95年ですよ。
あの時、50館以上まわったんですよ。
覚えてないです。

なのでここ10年、日本にやってくる絵画展には
思い出すつもりで行くのです、が。
「あったんだ・・この絵」となり、
気持ち初対面で毎度新鮮です(ポジティブ)。

ということで改めてしっかり見たかったんですが
行けなくて悔しくてですね。

じゃぁっ、自分で描いたらいいんじゃない?
描くことで近づけるのでは?
ゴッホに(間接的に)会えるのではっ?
わたしが描いて
会いに行ったらいいんじゃないのっ?!

もう、ワケわかんない収め方で
自分を満たそうとして描いたのが、
こちらです。

ナショナルギャラリーのVan Gog『ひまわり』に寄せて

おかげさまで気は収まりました。

それにしてもひまわり達のバランス。
まるで一輪の大きなひまわりのような配置です。
描く前に向きや光を
ゴッホ自らの手でととのえたでしょうか。
ゴーギャンが来るのを楽しみにしながら。



とにかく黄色に
黄の使い方に強烈に惹かれて
それがゴッホだった、
というような出会い方でした。
作品だと『アルルの部屋』でした。
『ひまわり』じゃないんかい。

以来、ずっとゴッホを観てきましたけど
最近はこの『ひまわり』のような植物や
自然を描いたものを好むようになりました。

ゴッホが描く植物たちはおだやかで優しく
こころがふわぁと落ち着きます。
年でしょうか。
ま、それも、悪くないかな。


さて、こちらなんていかがでしょう。

Vincent van Gogh, Almond Blossom ,February 1890 Van Gogh Museum, Amsterdam

ゴッホが、弟夫婦のあいだに誕生した子、
甥っ子へ贈るために
アーモンドの木を描いたもの。
白い花がちらちらと可愛らしい。

わたしが甥っ子に描いたのは、
ガンダムだったかな。
ま、それも、悪くないでしょ。

絵を描いて写真を撮り、文章にして、まわりのモノ・コトを描き留めます。