なんということでしょう。
メモ書きに「アップルワインと共に」ってわたし
飲みながら描いてます。
宿からレーマー広場まで
どう歩いたのかは覚えていないのに、
ワインでちょっとふんわりしたのを
思い出しました。
度数低めのアップルワインでふんわりとは
まだ可愛らしさがあります。
あれからどれくらいたったのだろう。
沈む夕日もけっこう数えたのに、
やってることに変わりなし。
進歩したのはアルコールの分解力か、
わたしに乾杯。
ドイツで思い出されるのは、建築物や風景。
この後にオーストリアに向かいますが、
こちらも同様に感じたのは、
わたしが持つ「ザ・ヨーロッパ」イメージを
この一帯で体感したからなのだと思います。
フランクフルトからはじまる
ロマンティック街道と呼ばれる観光街道があります。
モリモリした大自然の中に
ぽこぽこ現れる中世の街並みや美しい教会を巡ると
じわりじわりとメルヘン世界が構築され
フュッセンで街道終点となるものの、
盛りあがったメルヘンな魂を抱えた観光客は
さらに足を延ばしてオチをつけるのです、
その城で・・
すみません、そんな湿度高くないです、
ノイシュバンシュタイン城
(ディズニーランドのシンデレラ城のモデル)
長身でイケメンでワーグナーのパトロンの
ルートヴィヒⅡ世により建築されたこのお城は
数々の、
そりゃぁ~もう数々の逸話がありまして
ウソかホントか、ゆめかまことか。
ちゃっかり日本人ツアーの後方につき、
日本語ガイド(やっぱわかりやすー)を聞きまして
ツアーの人に
あれ?いたっけこんな子?視線をいただきました。
それにしても、どうにも美しい。
近くから見上げる尖塔の、天へ向かうバランス、
遠くから眺める山あいの佇み方、
自然に馴染むのに、シュッとした配色も美しい。
ズルい(ズルくない)。
あれはケルンの大聖堂でのこと。
設計をした人が完成を見届けることなく、
100年、200年の時間をかけて建てられる建物。
意思が、計画が、引き継がれ
建物はついに完成する、けれど
作る人が完成を見られないって、どゆこと?
その原動力はなんなの?
教会なら宗教の力ってこと?
それ(完成)を見たくて作るわたしには、
規模も時空も計り知れない。
下り坂をてくてく歩きながらチケットを見る。
お城のチケットは確か10マルクくらい。
借金にまみれながらもこれだけのものを
こだわって作って、まだ残ってて。
当時、まわりは大変だったろうけど、
わたしみたいのが見に来ちゃうんだから
時間かかったけど回収できたかもよ、
ルートヴィヒⅡ世。
規模やら時空やら、なにやらかにやら
「ザ・ヨーロッパ」で、体感と咀嚼。
さぁ、若かりし日のわたし?
ミュンヘンで、そりゃぁ美味しい白ソーセージが
あなたを待っていますよ。
それでねあなた、おかわりします。