そらにふれる

いっぽんの木のようだけど
よく見ると

細いのも太いのも
違う種類も、草や花もあって
よりあうものも
すきなようにのびるものもある

その根は
そらにふれるとくもになり
育つほどにひろがって
まるで海のよう

それはほのかな光をもつ
白くてふわふわしたもので
あそぶのがすき

枝のうえでころころころがるのも
葉っぱのところにいくと
ぽんとはねかえしてくれるのも
すき

あるとき、それはたのしすぎて
根っこまでころがってしまった

根っこのあいだを見おろすと
あおが見えて
そのなかに
みどりのかたちが見えた

きれいだな
いってみたいな

それはふわっと舞いあがって
いちばんふとい木にくっついた

するとそれのひかりが
きいろになった

きいろのそれは
ほそい木をつたって
こんどはゆっくりころがりおりて

空にふれたとき
金色にひかった

「あなたのイメージする”童神”を」
というご依頼で描きました

いよいよ来週、土曜日からはじまります、
那覇展でも展示します

近くまでお越しの際は
ぜひ、お立ち寄りください！

———————————————————————
「いつもの風景がいちばんきれいで美しい」
那覇展