さかなー?ねー、さかなってばー。


沖縄に来てからの歳月を
ちゃんと数えてみました。

2004年7月に西表島へ向かう。

経由の旧石垣空港での着陸で
なかなかの”G”を胸に受け止め、
経験したことのない湿度に
一瞬うっ、呼吸困難?
いえ、吸えます吸えます。
その後は毎分、顔を洗いたかった。

あの日から今年で丸18年、
19年目に入ったところでした。

すみません、ざっくり20年とか言っちゃって。
言ってます、20年くらいになりますかね、って。

お詫びして訂正を・・・

怒る人、いますかね。


そのうち、宮古島には12年おりました。

言ってます、言ってます、
12年いたんです、って。

またまた・・ホントに?
確認してよ、自分。

すみません、
11年と8カ月と半月でした。

ちょっと盛る傾向にありますが
いいでしょうか、
12年”くらい”いた、と、いうことで。




離島あるあるかと思いますが、
新参者はたいてい釣りに誘われます。

わたしももれなく竿を持たされ、
過ごすこと30分(西表)。
ねぇ、イカー、いるの?イカさーん。
待てませんでした、アタリが来るのを。

念のため再トライ(宮古)。
さかなー?ねー、さかなってばー。
いないよね?
だって、いる気がしないもん。
やっぱり、待てませんでした。

早々にあきらめまして、
この時間・・じゃ、まぁ、描くか、と
なるわけです。

離島では港に行けば、
誰かが糸を垂らしてる。
それに釣りをする人の姿、形が、
なんだかいいんですよ。

ある夕暮れ時、
トゥリバーと呼ばれる海浜公園の遊歩道から
釣り糸を垂らしている女の子がいました。

その時は、紙もカメラも持っていなくて!

印象的で今でも覚えてるので・・
ちょっと描いてみましょう。




こんなイメージの、
小学生で、高学年だったかと。

右手に持った竿を
その重みのまま斜めにさげ、
左手は腰に
海面をじいっとみつめてる。

もう、この子、
立ち方から視線から、
ずっと釣りしてきたのがわかる。

堂に入った姿勢に
かっけー小学生だなぁ・・

と、思ったのを覚えています。




ほどよく力が抜けている。


釣り人の話です。






力みに気づいたのはこのころでした。

わたしの話で恐縮ですが。

いつの間にこんなに力が入ってたんだろう。

これにはずいぶん驚きました。
自分に着けているものって、案外わからない。


かたくなっていたわたしが
釣り人を見ていたように、
そのとき欲しているものは実はちゃんと
目に映っているのかもしれません。


いま、わたしの目に映っているのは
さきほど洗い干されて、
風に揺れてる衣類たち。

気持ちよさそう~


ちょっと、風に吹かれてきましょうか。


絵を描いて写真を撮り、文章にして、まわりのモノ・コトを描き留めます。