くいっと右折

ふくぎⅠ, 254×200, 水彩紙,水彩絵具・ペン, 個人蔵




去年、久しぶりに訪ねた
宮古島の狩俣地区

運転してくれた友人が
集落に差し掛かったところで
こっちは(東の門)行ったことある?
と聞くので


あれ?
ないかも!

と、言うと
くいっと右折

住んでいたころ
ちゃんと行ったことなかったのですよ


島内でも長い歴史を持つ狩俣地区
その昔、渡来者が定住し、集落が生まれ
主要な出入り口として建てられたそうで

文化財として復元された
現在の門に至るまで
これだけの年月、その時代に応じて
どれだけも修繕されて
何度も建て直されたことでしょうね
もう、無くてはならない


車を降りて
改めて石門を見上げると

わぁ、なんと立派な!
石の積み方もかっこいいですね!

それはもう、しげしげと


・・・

あの、なぜ

「しげしげ」って
言うのでしょうか


草木がモリモリと重なり合う様子
繁る繁る、からの
たびたび重なり合う、回数が多い、からの
モノをよく、よく、見る様子
なんですって


すっきりしました



で、
もう本当にしげしげと見た後
振り向いた先のふくぎ並木に
ガツンとひとめぼれしました


門じゃないんかい
いえいえ門は門で良かったのだけれども


なんていうんでしょう

見てきたものや経験も
ちょっとやそっとじゃないぜ、的な

いつお生まれになったのですかなんて
愚問ですよね、的な

雰囲気


長く太く育った木々
その周りにも樹齢様々な木がみっしり
もう
土から葉が出てますよね?
と、ツッコミたいくらいの
地中からのみっしり感

勢いよくお天道様に向かって
繁々と!



絵のご依頼をいただいたとき
浮かんだのが、このふくぎ

ちょっとやそっとじゃ倒れないぜ
こころがお天道様に向かって
まっすぐ育っていきますように





ふくぎはいいなぁ

これからもいろんな姿を
描いてみたいと思います

絵を描いて写真を撮り、文章にして、まわりのモノ・コトを描き留めます。