「なんかでかいのきた、しらんけど」

いつかの美ら海水族館



優雅。



海の中、入ったことありますか。


わたしは沖縄に来てから
海で遊ぶ、ということを覚えました。

生まれがなんせ
いちいち遠い北の大地の、内陸部。
車で1時間走れば
オホーツクはたゆたゆと迎えてくれますが、
濃紺にひろがる水の中へ
飛び込む気持ちは湧き上がらず。
海来たねー、気持ちいいねーと
眺め、感じるものでした。



エメラルドビーチより



沖縄の海はきれいだ。



「海は見るもの」星人のわたしでも、
思わず入る!こんな美しい水の世界。

補足ですが泳げます、プールならMAX2km。
え?いまですか?
・・2か月もらっていいですか。


西表ではくるぶしからひざへ、
ついにはゴーグル着用で泳ぎ出す。
宮古島に移って2年目がピークで
毎週のようにあちらこちらの浜に行きました。

海遊びの自己記録を徐々に更新するも
流されていないかの位置確認で、
浜辺からつかず離れず。
このあたりがわたしの限界か、
海は美しい、だけど、こわい。

えぇ、ここは、島。
海のスペシャリストがそこかしこにいて
もっと美しい世界があることを教えてくれる。

しばらく及び腰と好奇心が綱引きしてましたが
チャ、
チャレンジしてみよう・・、
わたしのしじゅうのお祝いに(こわい)。
及び腰を抱きしめた好奇心が言うので、
八重干瀬のシュノーケルツアーに参加しました。


大海原を船はゆく。
どこまでも続く海面が、透き通る水が、
きれいだ。
なんて、きれいだ。


ポイントにつき、水の中へ。
うう、ちゃんとこわいぞ。
ガイドさんの浮き輪にしがみつきながら
おそるおそる覗くとそこは、
珊瑚から魚から、色とりどりから光まで
うわぁ~、き~れ~い~、げふげふっ、
呼吸も混乱する美しさ。

それにしてもそこは、
完全に海に生きるみなさんの世界。
お邪魔します・・の気持ちでいっぱいになる。
すみませーん、すこし見せてくださいな。
「なんかでかいのきた、しらんけど」
魚たちはわたしを一瞥しただけで(妄想)
日々の生活に忙しく立ち回っておられました。


その後、
病みつきになるかといったらそうでもなくて
脳内で八重干瀬再現VTRをまわし、
波打ち際でちゃぱちゃぱ遊ぶ域から出ていない。
これがわたしの最高記録かな。
ここから先は海好きの友人たちに任せます。


それでもちょっとだけ思う。
空を飛べたら、気持ちよさそう。
もし飛ぶように泳げたら、
海はこわくないだろうか。

どうでしょう、マンタさん。
優雅に泳いでいらっしゃいますけど。

「なんか人間めんどくさそう、しらんけど」
(妄想)






絵を描いて写真を撮り、文章にして、まわりのモノ・コトを描き留めます。